本の紹介:『マイクロソフトでは出会えなかった天職』
昨年末に、ストレスから原因不明の高熱を発して入院したとき
に持っていた本の一つ。昨日から読み直しています。
マイクロソフトのマーケティングディレクターの職を投げ出し、
ネパールの学校に本を送ろうという活動を始めた人の本。
著者のジョン・ウッド氏は、マーケティングの名門・ケロッグ
経営大学院でMBAを取得し、ハーバード大の入試より
競争率の高いマイクロソフトに入社。マーケティングディレクター
として、誰もがうらやむ生活を送っていました。
しかし、それはプレッシャーとストレスに満ち溢れた生活で、
プライベートでは友人が減り、家族も不満を募らせていた。
それが長期休暇で訪れたネパールで見た小学校の空っぽの
図書館。そこで彼の中での優先順位がガラガラと入替わった
のです。
そして、「経歴と仕事に定義されてきた」自分を大きく変えよう
と決断するのですが、一方で恐れ、戸惑いも・・・
「 頭の片隅から声が聞こえた
『わかっているくせに。きみがいなくてマイクロソフトが困るのは
せいぜい一ヶ月か二ヶ月のこと。すぐに だれかが穴を埋める。
きみなど最初からいなかったみたいにね。でも、貧しい村に 学校
や図書館を建てる手助けをしようと思う人が、何千人いると思うか?
この仕事は誰もやっていない。きみが挑戦しなくてどうする』」
(本書から抜粋)
37箱の本をネパールに送ることから始まった、たった一人の行動。
現在では、Room to Read(本を読む部屋)というNPO団体となり<HP>、
442校の学校を開設、5,167ヶ所の図書館開設するなど、アジア・アフリカ・
南米に活動の場を広げています。
さぁ、僕の、あなたの優先順位は?
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